こんにちは、月兎ありすです。
このゲームの実況を見ました。色々考えた事があったので、思った事を書こうと思います。
ネタバレになると思いますので、読むのは自分でプレイされて自分で考察してからの方がいいかもしれません。
このゲームでわざわざ鏡が重要視されているのは、鏡の中に映るものが自分の分身であり、真実の姿でもあるからだと思います。
リトルナイトメア3では、鏡の中で2人の子供が元の世界を目指した。
実際はどちらもロウの姿。
本名はわからないけれど、彼は二つの気持ちを持っていて、葛藤してその世界に誘い込まれたと推測します。
元の世界に戻りたい反面、その中で自由に冒険を楽しみたい。仲間もいる、戻りたくない、終わりたくない。
それがノーウェアの子供達への誘惑です。自分の世界に引きこもり葛藤する子供を誘惑して連れて行き、悪夢を見せる。
今回の物語は、前向きさの残る主人公が描かれている。少し世界観も違うように感じました。
つまり、最終的にエンディングで現実に戻った事が悲劇に見せているけれど、少し違います。現実に希望を見る心の方が実際はロウの方です。
アローンは引きこもった現実を覚えている後ろ向きな方で、現実を忘れたい方。現実を知っている方とも言えます。どちらもロウなのです。
そして、アローンが鏡の中で消えてしまったのを見て、全て思い出すのです。アローンを作り出して現実の友人と思っていたのは自分自身だった事。夢の世界に現実逃避していた事。その中でしか、その友人は存在しなかった事を思い出したのでしょう。
彼のショックは、アローンがもう存在しない世界に戻ってしまった事。最初からの現実の友人だと妄想し、2人ならと戻ろうとした事実。
けれど、反対に言えば、まだその世界で友人を作れば希望はあるのです。元の世界の状況はあまり詳しく描かれていないので、どこまでの希望があるかは、ゲームした人の想像になるのでしょう。
ロウには希望があった。友人さえいれば生きていけるという希望。だから、彼は自分自身でノーウェアから出る決心をした。そして、実際に出る事になった。
悪夢を打ち破る希望が、彼には残っていた。後の自分の人生を切り抜ける事ができるのは、全て自分自身。
私が感じたのは、今回のノーウェアはアローンの存在と同じく彼の作り出した想像だという事。つまり、精神病院の情景も想像になります。
それは、アローンとの旅の時と、1人で病院にこもっている時のどちらも現れていたからです。
きっとたくさんの小さな悪夢世界があり、それは扉や鏡などの何かで繋がっている。それを作り出しているのは、本人であって本人ではないもの。
鏡を使って生き残れたなら、自分自身の心の強さと希望を信じていたのでしょう。そして、それは人を喰らうような狂気ではなく、人を信じて手を取り合う心だった。
現実を忘れても、それをひたすら信じて、ロウは元の世界に戻ったのです。
ノーウェアは入ってしまうと悪夢を繰り返します。乗り越えていくように見せて、どんどん堕ちていく。最初は不安程度の妄想に恐怖し、その後どんどん深く闇に堕ちていき、自分の世界が壊れて行き、取り込まれてしまう。
ロウの本当の元の世界とは、最後のあの部屋から続く世界です。それはしっかりと日が差し、くたびれてはいるけれど壊れてはいない。暗い世界ではない。
1や2はノーウェアに行った子供達が、その世界にそのまま取り込まれてしまった状況を描いています。
シックスには強さがあり、けれど、人と手を取り合う事に疑心もあった。人より自分の方が優れていると思う傲慢さも持っていた。その悪意の方が悪夢の中で他人を裏切っても喰らい尽くしても、切り抜けるほどに成長してしまった。だから、悪夢から出られず、残された道は倒したレディに成り代わる事ぐらい。
モノも信じた人に裏切られた。
実際は彼もシックスを裏切ってしまっていたけれど、彼は取り残されて長い時間考えても、それに気づけていない。
これはノーウェアの誘惑と悪意で、その世界の本当の目的。むしろ、気づかないように変えられてしまったのかもしれない。
だから、シックスに出会った事が始まりだと思って、自分を救うためにそれを引き裂こうとするシンマンへと変貌した。
結局、出会う前を引き裂かないと意味がないのに。
その場所への扉は永久に開かれない。それが、悪夢であり繰り返し。
シンマンは知らずに、永久に時間を彷徨い続ける事になる。
彼らの現実世界である元の世界は、サウンドオブナイトメアの中で描かれている普通の世界ではないかと思います。
ただし、その時間軸でノーウェアが存在するかどうかはわかりません。もしかしたら、もっと未来の話なのかもしれない。
リトルナイトメアというその世界の住人と思われる人々とノーウェアという悪夢世界。なぜ、それが生まれてしまったのか。誘い込まれる人々は、その真実を見る事ができない。
葛藤する人達を悪夢の世界に誘い込み、そこの住人にして管理者にする。それを裁くのは、新しく入ってきた純粋な子供達。けれど、取り込まれてしまうと同じものになる。
環境が怪物を作る。そういう現代社会を風刺した物語なのかもしれません。
そして、実際にその世界を消し去り解決するには、そのノーウェアを生み出した世界である本物の現実世界の、限られた時間軸でしかどうにもできないのでしょう。
ただし、悪夢の循環は一つだけ断ち切られました。それはロウの存在のおかげです。ロウが旅した世界はきっと、管理者を失い消滅したはずです。
もしかしたらアローンの消滅も、こっそりとそれを暗示しているのかもしれません。